喪失
真っ暗な世界を歩く
伴侶や大切な人を喪失すると、世界が一変しますが、それは一般的に良い方向への変化ではありません。 晴れやかだった世界が、真っ暗闇の世界に変わってしまいます。天地も前後左右も分からない。自分が立っているの ...
配偶者との死別は人生最大のストレス
「喪失」というのは実に幅広く使われている言葉で、誰かが亡くなったということだけでなく、普段の生活の中に常に存在しています。 例えば、大切にしていた物が壊れてしまう、転職した、目標が無いなども喪失と捉え ...
忘れることはじょうずに思い出すこと
大切な人を失うと「せめて自分だけはあの人のことは何も忘れたくない」という気持ちが強くなります。周囲の記憶からは薄れていく中で、遺族は決して忘れるものかという決意を新たにします。 今回のタイトルは、「死 ...
「もう元には戻れない」と認める
グリーフプロセスの初期では、愛する人の死があまりにも大きすぎるため、自己防衛本能が働き、愛する人の死を受け入れることができません。 「聞き間違いだ」「何かの間違いだ」「それはウチの話ではない」といった ...
故人がいない世界への対応
私たちが住むこの世界には、愛する人が存在していていつまでも一緒にいられるものだという前提で構成されています。しかし、残念ながら、図らずも愛する人と死別した私たちにとって、この世界はまったく別物になって ...
哀しみを比べても自分の答えは出ない
喪失からくる悲嘆、哀しみという感情は、とても深く複雑なものです。何年も何年も向き合うことが必要とされる深い哀しみ。 それは愛する人との生前の関係性やそれまでの時間の密度などが密接にかかわっており、それ ...
グリーフに「ねばならない」は無い
愛する人の死に際し、私が非常に苦しんだことのひとつに「こうしなければならないのだ」という強力な先入観があります。 これは自分が想像するより強力で、これによってイヤイヤやらなくてはならなかったり、やりた ...
若年死別は未来の喪失でもある
若年死別、という括りは面倒なもので、年を取ってからの死別とは若干違い(※)があります。 若干の違いと言いつつも、そこが理解されないが故の弊害も大きいのは事実なので、その部分をしっかり見極めたいところで ...
予期悲嘆と実際の悲嘆はまったく別物という話
「予期悲嘆」という言葉があります。私自身は当時この言葉は知らず、実際にはコトが起きてから知り、「そうか、あの時の何とも言えない感情は予期悲嘆だったのか」と気づいた程度です。 死別には予期悲嘆というステ ...