「愛を伝える5つの方法」という本をご存じでしょうか。人間関係の構築、特に夫婦関係には有効な手段が説明されています。
すでに死別した夫婦にとっては「時すでに遅し」と思うかもしれませんが、いえいえそんなことはありません。私自身もこの本と内容を知ったのは妻の死後です。
実際読んでみると彼女がどういったときに愛を感じていたのか、なるほどと思う部分も多くありました。「若年死別」というユニークな体験をした自分自身ですが、夫婦の愛は決して消えることはないと思える内容です。
お勧めの一冊です。
5つの愛の言語
まず「5つの愛の言語」の種類は以下になります。
種類 | 解説 | |
---|---|---|
第一の愛の言語 | 肯定的な言葉 | 称賛や感謝の子後場、励ましの言葉、優しい言葉、謙遜な言葉をかける |
第二の愛の言語 | クオリティ・タイム(充実した時間) | 親密感、一体感(一緒に何かをしながら相手に注意力を集中すること)であり充実した会話、有意義なアクティビティなどを行う事 |
第三の愛の言語 | 贈り物 | 相手にプレゼントをすることや、あなた自身がそこにいるという存在感もプレゼントになる |
第四の愛の言語 | サービス行為 | 配偶者があなたにやってほしいと願うことを実際にしてあげること(家事など)であり、相手のために何かをしてあげる事 |
第五の愛の言語 | 身体的なタッチ | 手をつなぐ、キス、抱擁、性交など体に触れる行為のこと |
あなたはどの言語で愛されていると感じるか
ここで考えてほしいのですが、この5つの言語(=行動)のうち、あなたが相手にしてもらって一番うれしい、愛されていると感じるのはどれでしょうか?
順位をつけてみましょう。あなたが今感じる言語を選ぶだけです。簡単ですね。
あの人はどの言語で愛されていると感じていたか
では次に、あなたの愛する人は、この5つの言語(=行動)のうち、あなたがしてきたことでどれが一番喜んでいた(=愛を感じていた)でしょうか?
こちらも本人に聞くこと出来ない場合にはこれまでの経験で考えてみてください。きっと答えがあります。
あなた以上にご本人のことを知っている人はいないのですから、あなたが選んだことには何らかの根拠がありますし、それはご本人も「そうそう!分かってるね」と言ってくれるのではないでしょうか。
愛を伝える言語は、二人とも違う
さて、次はあなたが相手にしてもらって「愛されている」という言語と、相手が「愛されている」と感じる言語を比較してみましょう。実は結構違うのではないでしょうか。
この本ではそこにポイントがあると言います。
つまり、あなたは自分自身が愛されていると感じる言語で、相手に対してあなたの愛情を表現しているかもしれませんが、実際のところ、相手にはあまり伝わっていないかもしれないのです。
例えば、相手は「贈り物」が第一言語なのに、あなたは「サービス行為」を一生懸命していたら相手は(もちろん嬉しいのだけど)「愛されてるなあ!」とあまり感じないかもしれません。
せっかく愛していることを伝えるのなら、「相手が愛を最大限に感じる」言語を使わなければなりません。
※死別サイトですから、相手は亡くなっているケースは大半かもしれませんが、それでも今からそれを知るのは無駄にはなりません。
どんな形でも愛を伝えることはできるということ
愛は生死を超えるとするなら、今この5つの言語を知り、相手が最大限に愛を感じる言語を見つけたなら、それを今から行っても遅くないのではないでしょうか。
死別後の場合には確かに「身体的なタッチ」は難しいかもしれませんが、それはお互い様なので(相手も触れたいと思っているけど触れない)そこは2番目の言語で表現すればいいと思います。
つまり、どんな形であっても相手にしっかりと愛情を伝えることはできるということです。
もう亡くなってしまったら終わり、ではないのです。「永遠の愛」的な安易な言葉を使うのであれば、生死問わず、愛を懸命に伝える事は必須事項だと思います。
今日はそんなことを想いながら過ごしています。